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またひとつ学んだことの話

こんにちは。

お盆の頃の涼しい日々が恋しくなるくらい
ここ数日は暑い日が続いてますね。
私のお盆休みは、栃木県の大芦川という清流に行って
水の透明度に感動したのが思い出です!

 

さて、休みも終わって普段の仕事をする中で
また一つ勉強になったことがあったのでここでお話します。

今年も11月に開催される「陶と暮らし(通称:陶くら)」の
フライヤー制作を行っていた時のこと。

ちなみにこちらが昨年のフライヤー中面のデザイン。(A4二つ折り)

レイアウトは変わりますが、今年も、
このように写真をいくつも並べたデザインにすることになり、
数百枚ある写真の中からどの写真を使っていくかセレクトをすることに。

 

同じ写真ばかりにならないように、
・可愛らしいカラフルな器の写真
・落ち着いた渋めの器の写真
・人が賑わっている様子が伝わる写真
・食器だけではなく花瓶や置物などの写真
・器がずらっと並んでいる写真
・外での開催が伝わる緑や空が写った写真
・昨年載っていない作家さんの写真
など、はじめに幾つか条件を決めて、
その条件を満たす写真を選んで配置していくことにしました。

 

たとえ写真の納まりがしっくり来てなくても、
条件を満たしていることを優先して配置してしまっていたのです。

 

そうやってレイアウトしたものを出力してみると、
それはまとまりがなくごちゃごちゃしたとした印象でした。
それでも理屈では間違った写真は選んでないし、どうすればいいのだろう…と
所長に確認をお願いすると、
「とりあえず条件を満たした写真を理屈で詰め込んでる」ことがお見通しでした。

「もっと光のキレイさから写真を選んだり、陶くらの雰囲気が全体から伝わるように、
あとはこれを見て陶くらに行きたい!って思うようにしないと」
と言われ、ここで一番大切なことが頭から抜けていたことにハッと気づきました。
自分でこのリーフレットを見たときに、この場所に行きたくなるか?を
自問自答しながらデザインしていなかったのです。

そこから修正するために、一枚一枚の写真を見るのはもちろん、
全体のバランスを見て写真を選んでいくのはむずかしく、時間がかかりました。
納まりが良くないからと言って写真を変えなければいけないという訳ではなく、
写真の位置を変えたり、サイズを変えることで納まりが良くなることもありました。

作っているもの(デザイン)を他人事ではなく自分ごととして作るという中からの視点も、
そしてそのデザインを見たときに本当に行きたいと思えるか?という外からの視点も、
常にどちらも忘れてはいけないことを学びました。
というお話です。

リーフレットは完成したらHPに公開しますのでお楽しみに!
陶と暮らしは11月2日~5日に開催されます!
今のうちから予定を空けておきましょう!


それでは今週はこの辺で!
くろさわでした。