どうしてノンブルがズレるの!?
こんばんは。
4月も後半、もうすぐゴールデンウィークですね!
さて、今週は少し前に学んだ、
紙を冊子として綴じるときのちょっとした工夫について書こうと思います。
冊子を納品していただいたときに、先輩方と印刷会社の方が「ノンブル(ページ番号)のズレも気にならないですね」と話していたのが気になったのが始まりです。
ノンブルというと、本や雑誌を開いたときに
右のページは右下に、左のページは左下に書かれているイメージが一般的かと思いますが、
この場所にノンブルをいれるときには少々気をつかう必要があるようです。
その、ノンブルに気をつかう理由を聞いて、半信半疑で家で試してみました。

冊子をつくるときは、このように既にノンブルが印刷された(デザインも印刷してある)紙を重ねて、綴じて、断裁をしていきます。
紙を重ねて綴じると、折ったときに内側になる紙(重ねたときに上にあった紙)が外に押し出されます。

上の写真をみると、左側に紙がはみ出しているのがわかると思います。
もうノンブルがずれる意味が分かった方もいると思いますが…

この状態で外に出た部分を整えるために端を断裁すると…(点線の部分をカット)

まぁ~切れちゃってますね。
折ったときに外側にはみ出していた、内側の紙ほど、数字が切れています。
今回はカットするのもノンブルを書くのも手作業なので少々大袈裟になった部分もありますが、これでノンブルに気を使う理由は伝わったでしょうか。
この現象を防ぐために、紙の厚みや種類、重ねる枚数(ページ数)や綴じ方にもよりますが、ノンブルの位置を数ミリずつ内側に移動させたり、ページの中心に入れるなどして、ズレが目立たない工夫をする必要があるということを始めて知ったのでした。
1年経ってもまだまだ新しい発見があります。
それでは、今週はこの辺で。
くろさわでした。