一人でゴールを目指す<パスをたくさん回してゴールする
こんにちは。
だんだん春らしい陽気になってきましたね。
自転車通勤を復活させる時期を見計らっています。(今は寒さに負けて車通勤です)
先週は母校の大学の卒業制作展に行ってきました。
後輩たちの成果を見て、ついこの間のような1年前の自分を思い出すと同時に、
もう社会人になって1年に経つんだから学生のパワーに負けないようにしないとなと刺激にもなりました。
わたしが専攻していた学科はプロダクト(ものなどの立体物の)デザイン学科でしたが、
グラフィックデザイン中心の事務所に入ってからの仕事も、
完成させるまでのプロセスとして核になることはほぼ同じだなと思いました。
テーマやコンセプトやターゲットを明確にして、手と頭を動かして考えて、形にして、伝えていく。
ただ、明らかに違うことも。
それは一つのものに対する時間のかけ方。
テーマを設けて、それが形になるまで、卒業制作では1年。
つくるものやそのときのスケジュールのつまり具合にもよりますが
事務所ではひとつのビジュアルを完成させるまでに数週間、
印刷も含めて数ヶ月あれば完成していきます。
1年という制作期間のなかでひとりで計画を立て、
先生や友人に意見をもらいながらも、基本はひとりで悶々と失敗をたくさん繰り返したりしていた学生時代。
それに比べて仕事となると、なるべく失敗をしないでゴールまで行けるように、
一人でできないことはどんどん助けを求めたり、
パスを回したりしてもいいんだなと、最近よく思うようになりました。
しっかり納期を守って、かつ質の良いものをクライアントさんにお届けできるように、
「自分一人で完成させる」ことよりも
「TRUNKとしてクライアントが一番求めるものを提供する」ことのほうがずっと大切なんですよね。
お客様からすればデザイナーの誰が作ったかよりも、完成したものがいいかどうかが一番重要なんだと思います。
卒業制作展を見に行き、あらためて学生の頃と事務所に入社してからの違いを考えたのでした。
それでは今週はこの辺で。くろさわでした。
【今週の一枚】

壁一面に敷き詰められていた薪もだんだん減ってきました。