書籍「終章を生きるということ。」が完成しました。
こんばんは。
今日は打合わせの後、おとといブログでお知らせした「陶と暮らし。KASAMA」に行って参りました。
天候にも恵まれて、平日にも関わらず、たくさんの人で賑わっていました。
わたしは土日どちらかにまた行く予定ですが、早めに行かないと人気の器たちはなくなってしまいそうです・・・!
さて、今日は書籍「終章を生きるということ。野口ひかるの伝言」の完成のお知らせです。

こちらの書籍は、医療法人あいさんの坂口千春さん監修のもとに弊社でデザインをさせていただきました。
カメラマンは仲田絵美さん、編集・ライティングは簑田理香さんです。
医療法人あいさんのスタッフとして働いていた野口ひかるさんが、がんで亡くなるまでの生き方を、ご本人への取材や、ご家族・職場の方々へのインタビューをもとに綴られています。
この書籍のはじまりは、がんになってしまった野口さんの士気を高めるために、本を作ってほしいという坂口さんからのご依頼でした。
しかし、どんな本を制作するか・・・という内容も決まる前に野口さんの様態が悪くなってしまい、予定を早めて取材や撮影を行いましたが直接取材ができたのは1回だけでした。
長い時間がかかった分、写真も文章もデザインも全てが繋がって、野口さんに届くようにと、みんなの思いが詰まった一冊になっています。
今回の案件では、事務所でデザインのやりとりをする際にもよく使う「校正(誤字脱字や内容をチェックすること)」よりも「推敲(自分自身で何度も練り直すこと)」が大切だったと助川先輩は言います。
野口さんが話したことをそのまま文字に書き起こすのではなく、どんな本を作りたいのかという軸を通して、余分な部分を削ったり、順番を長べ変えたり、
読む人にすんなりと伝わるように、さらに伝わるだけではなくてどこか心に響くような文章を書く(書いていただく)ことはとても勉強になったと話していました。
普段はとっっっっっても平和なTRUNKですが(これはほんとうです)、
この書籍を制作するにあたり所長と助川先輩が強く言い合う場面も何度か目にしました。
でも、それ以上に、「どうすればもっとよくなるか」を真剣に話し合う姿もをたくさん見ましたし、何度も読み返して赤ペンで真っ赤になった用紙や、入稿の直前まで何度も何度もここまでやるかというくらいに誤植がないか確認する助川先輩の姿をみて、本気で仕事をするってこういうことなんだなと、背中を見て静かに感じていました。
販売はしておりませんので、書籍をぜひ読みたいという方は、弊社までご連絡いただければと思います。
今週は2回ブログ更新できました。
それでは、このへんで。
くろさわでした。