質の高い印刷物には欠かせない、刷りだしの立ち会いに行きました。
こんばんは。
金木犀の香りを感知して、いよいよ夏も終わりだな~と実感しております。
今日のブログは、昨日印刷会社さんへ刷り出しの立ち会いに行ったことを書きます。
グラフィックデザインというと、パソコンの画面の中でデザインを作ったら完成!と思うかもしれませんが、デザインが完成してからも印刷会社さんに行き「理想通りのデザインに仕上がっているか」を確認する作業があります。
昨日は、パンフレットの刷り出しでした。

ブラウン管テレビを近くでみると赤・緑・青の3色で見えるように、印刷物も写真の所長が持っている網点ルーペ(マイクロスコープ)を使って見るとCMYKの4色の網点で見ることができるんです。
印刷の版の目印となるトンボというマークを確認し、CMYKの中の、どの色がずれているか、その結果どんな仕上がりになっているかなどを確認します。
印刷物の紙は天気や湿度、印刷のインクによって伸び縮みします。
さらに、紙の種類や厚みによって伸縮の度合いが変わるそうです。
いくら機械で刷っているといっても、紙の縮みなどから微妙なズレが生じることもあり、たとえ0.1mmの微妙なズレでも仕上がりが全然違ってしまうので、最終的な印刷の確認は人の目で行うことが必要なのです。

理想の色味や雰囲気がでるように、オペーレーターさんに「トンボをもっと追い込めますか?」とか「Yをもっと抑えぎみに」と指示をしたり、
逆に、どうすればよくなるかと印刷のプロならではの意見をいただいたり、コミュニケーションを取り協力しながら理想の印刷物を作りあげていく印象をうけました。
ちなみに、下の写真左側が最初の一枚。右側が最終的にこれで行こう!と決定した一枚。

写真だとわかりにくかもしれませんが、
グレーの部分を比べてみると沈みがとれて明るくスッキリしました。
クライアントさんからしたら、このような印刷会社さんの仕事は見えにくいですが、
質の高いデザインをお客様に提供するうえでは欠かせない、同じチームのような存在だなと思いました。
昨日はその後、オフセット輪転機という大きな印刷機を見せていただき、
さらに別案件の撮影と取材にも同行しました。
来週はそのことについて書く予定です!
それでは、今週はこの辺で。
くろさわでした。