現代陶芸・案内(ガイド)洗練・華麗・増殖 — 進化するフォルム と 今週の話
みなさん、こんばんは。
梅雨が開けていよいよ夏らしい天気になってきましたね。
事務所でも、先週から小学校の夏休みが始まったあらたくんとちっちの遊ぶ声や、セミの鳴き声などが聞こえるようになり、夏を感じながら仕事しております!
今週のブログは、現在、茨城県陶芸美術館で開催中の「現代陶芸案内 洗練・華麗・増殖ー進化するフォルム」展のお知らせからです。
ポスターをはじめとするツール一式を弊社でデザインさせていただきました。

展示の目印はこちらの青とシルバーの夏らしいポスターです。
笠間では多くのお店に貼られているので、ご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。
「女子力増殖マシーン」「宇宙への階段」などタイトルが気になる作品があります。
お近くにお越しの際はぜひご覧になってみてください。入場料やスケジュールについて詳細はこちら。
そして今週は、水曜日に陶芸美術館次の企画展のポスターのラフ提(ラフをクライアントさんに提出すること)がありました。
打ち合わせ→デザイン制作→ラフ提→デザインのブラッシュアップ→再ラフ提→さらにデザインをブラッシュアップ…
というように多くの案件で何度かラフ提とブラッシュアップを繰り返し、クライアントさんと協力して、話し合いながらデザインを作り上げていきます。
弊社では案件にもよりますが、はじめはいくつか案を持って行き、クライアントさんにどのデザインが良いかを選んでいただきます。
今週の陶芸美術館でのラフ提出でも、複数案を持って行き、お客様に意見をいただきました。
例えば
「もっと文字が見やすいように」
「もっと背景を明るく」
「もっと文字を明るく」
このように様々な意見をいただきます。
わたしは、いただいた意見に対して頷くだけだったのですが、
所長はすぐに「背景を明るくして、文字も明るくしたら文字が目立たなくなりますね。どちらを優先させるかですね。その辺りはこちらで対応します。」
と、デザインを変更した際の問題点を伝えていました。デザインを変更したあとの画像が頭の中に見えているんだなと感じました。
もちろん、お客様の意見や要望に応えることはとても大切なことです。
ですが、A案とB案のいいところをミックスしたからといって、いい案が生まれる訳ではないですし、A案にはA案の良さ、B案にはB案の良さがあるので、ふたつを混ぜるのではなく「どちらがいいかを選択する」こともデザインでは重要なんだと思いました。
意見や要望に応えつつも、お客様の想像の上をいくデザインを作れるようになるには、これからもっと経験と体験と知識を積み重ねていかないとな、と思った1週間でした!
それでは、今週はこの辺で。
くろさわでした。