暮らし図さんのweb
鯉渕|私の場合、webやSNSを含めた潜在顧客への(市場への)コミュニケーションが、
動脈硬化を起こしている気がします。
伝えるということにまだ苦手意識があります、正直なところ。
建築の専門誌にのるようなコンセプチュアルな言説はむしろ得意です。
TRUNKがディレクション〜デザインした、
日立市の設計事務所「暮らし図」さんのwebが完成しました。
鯉渕さんは、設計のアプローチのユニークさ、施主の「潜在的」な意向を丁寧に汲み取るアプローチ、そしてそれを魅力的な建築物として完成させる手腕で、今注目されている茨城の若手建築家です。
この記事を読んでいる方の中でも、「暮らし図」代表である鯉渕健太さんのお名前をご存知の方、
またその仕事に注目されている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、その人柄や実際の事務所の雰囲気、仕事の進め方などについて良く知っている、という方はほとんどいないのではないかと思います。
冒頭のやり取りは、ちょうど1年前、ご依頼いただいたばかりの去年の6月頃にSNSで交わした
コイブチさんと笹目のキャッチボール。
このとき既にwebサイトのミッションが語られています。
それはつまり、「敷居が高くて頼みづらい」という一般的な建築家のイメージで括られない、
今まで伝えきれなかったコイブチさんという「建築家」のリアルな姿を伝えて、
「肩を叩かれる回数を増やす」(相談が増える)webを作ること。
オーソドックスな建築家のwebって、建築思想を伝えて、素敵な写真で実績を見せて、
仕事の進め方を説明するフロー図を作って、案件の進捗を伝えるブログを設置して、
最後に問い合わせフォームを設置して、デザインを整えればだいたい出来てしまいます。
建築家のwebは概ねこんな感じのコンテンツで構成されています。
(かなりざっくりとした表現ですが)
「暮らし図」のwebも一見オーソドックスでシンプルですが、それだけではこぼれ落ちてしまう、
本当は大事な、言葉に出来ない「コイブチらしさ」がコンテンツの全てからにじみ出て、
見込み施主さんに伝わるように作ってあります。
特に冒頭の動画(ぜひフルバージョンで。)そのエッセンスは凝縮されています。
コイブチさんと「暮らし図」のwebを一緒に作った1年は、
我々が「建築の面白さを学ぶ1年」でもありました。
結果webが出来上がったらますます建築が好きになってました。
まさにそこがコイブチさんの建築家としての魅力が凝縮されているところ。
もしあなたが、自宅や店舗の新築を建てたくて建築家を探しているとしたら、
まずはこのwebを是非見てください。
きっと暮らし図のコイブチさんの肩を叩きたくなると思いますよ。